ラジウム泉で有名な湯治場、栃尾又ラジウム温泉。
なかでも「自在館」は、約400年湯守を受け継ぎ二十五代目となる老舗の湯治場だ。
館内には囲炉裏などもあり、大正時代に建てられた湯治棟には、独特な雰囲気が残る。
部屋へ続く廊下は湯治部屋の前を通て行く。歩くとちょっとギシギシと音が鳴るあたりがレトロな雰囲気を感じる。
湯治棟には鍵が無い、まあ湯治場とはそういうものである。
休館の湯治棟の一つを覗いてみた。シンプルな和室。ここでゆっくりとした時間の流れを感じながら過ごすようだ。
別の湯治部屋には古い調度品などが置いてある。どれも古いものだが綺麗に手入れをされて残されている。
つららが冬の湯治場の風情を演出してくれる。室内は寒くない。
浴場は霊泉「したの湯」「うえの湯」「おくの湯」の3つがあり、他に貸切風呂などがある。
特に霊泉「したの湯」は独特な空気感、雰囲気が漂う。夜などは、幻想的な雰囲気をかもしだす。
浴場の写真は撮れないので絵で表現してみた。お湯も、ひと肌ぬる湯のため、いつまででも入っていられる。山奥のため、自然の音しか聞こえない、目を閉じると瞑想をしているような不思議な感覚になる。
ぬる湯だからといって、けっして身体が温まらないことはない。長時間入っていると、しっかり身体の芯まで温めてくれている、なんとも不思議なお湯なのでございます。
やっぱり風呂上がりのビールは最強だと思う。この秘湯ビールは、「日本秘湯を守る会」限定のビールであり、こちらの「自在館」さんも「日本秘湯を守る会」の会員旅館である。
じっくりと炭火で焼き上げたイワナの塩焼き。時間がゆっくりと流れているところでは、食事もゆっくりといただくことになる。
のん兵衛は食事が終わっても部屋で飲みたくなるもので。夕食時のご飯は後回しになってしまう。それを気遣っていただきお部屋でどうぞとおにぎりにしてくれた。これは嬉しい。流石新潟の米は美味い。
そして部屋にはラジウム温泉を冷やしたボトルが置いてくれている。
翌日の朝食も質と量ともに美味しくいただきました。
宿のスタッフさんの対応もこれまた気持ちのよいものでございました。ちょっと一人になりたいとき、瞑想して落ち着きたいときなどに最適な温泉でございます。
訪問日:2014.02
栃尾又ラジウム温泉「自在館」
泉質:単純放射能泉
泉温:35.4度
pH値:8.6
溶存物質計:255mg/kg
所在地:新潟県魚沼市栃尾又温泉
営業時間:
定休日:
・お店のホームページ
http://www.jizaikan.jp/
・ニフティ温泉でのお店の詳細情報。
https://onsen.nifty.com/okutadami-onsen/onsen001731/
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