短期温泉湯治~四万温泉「積善館」

この年、左足から腰までの筋肉が硬化してしまった、いわゆるつっている状態のようで立つことすらままならなかった時期もあった。病院に行けば脊柱管狭窄症と病名を付けれられ手術の一歩手前まで行ったが、いろいろ調べていくと脊柱管狭窄症の手術で完治している人の話はあまり出てこなかったので手術はお断りした。
その後、鍼灸治療やカミさんが買ってきてくれた腰の本に書いてあった運動などで徐々に回復してきた。そのころもう一つ気になっていたのは足先が冷えていたこと、これも筋肉が硬化してしまった一つの原因なのでは?と思うところもあった。
体温が1度下がると免疫力も30%下がるという。身体を温めなきゃと思うようになり湯治に興味を持つようになった。

そんな時に四万温泉「積善館」で期間限定2泊のミニ湯治のプランを発見した。本来、湯治は少なくとも三廻り(21日間)は湯治を行うべきであると認識されているようなのだが現代人にはなかなか長期間の湯治は難しい。2泊4食のプランでミニ湯治を体験してみることにした。

創業元禄七年という四万温泉「積善館」。「千と千尋の神隠し」もモデルにもなっていると言われている。あの、赤いレトロな橋を渡って宿の旧館に入る。このレトロな雰囲気がたまらない。積善館は本館と山荘と佳松亭の三棟。本館は昔ながらの湯治スタイル、随所に当時の名残を感じさせる。

少人数当時のお客さんは壱番館という畳和室の炬燵部屋となる。部屋から近いのは昭和5年に完成した本館の風呂「元禄の湯」これがとても趣があるのだ。五つの浴槽が並び、アーチ形の大きな窓が特徴的。

滞在中は新館の浴槽露天風呂も利用できる。新館へ繋がる謎のトンネルも魅力的だ。

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湯治で行くと決めたら一般的昭和的な温泉旅行を想像しちゃいけません。湯治とは字のごとく湯で治していこうというものですから豪華な食事を毎食していたら逆に身体を壊します。化学調味料が入らないこういうシンプルな食事でいいわけです。

そして二泊の中日は温泉の合間に周辺を散策します。こういうのんびりとした風景に出会います。

昼食はつかないプランなので、自らお伊勢を探して撮ることになります。夜、朝とシンプルなものをいただいているので、ちょっと羽目を外しちゃうんですよね。四万温泉唯一の鰻屋さん「くれない」このお店のレポはこちらの「うなぎ愛好会ブログ」を御参考ください。

夕食後には、宿泊者向けに館主が、本館の歴史などを説明してくれるツアーがある。このお話がなかなか面白い。四万温泉は草津の「仕上げ湯」と呼ばれているらしい。草津の湯は酸度が高く殺菌に優れていて病気が治ると言われているが殺菌力が強い分、肌も荒れてしまう。草津から東京に帰る道中に四万温泉に一週間ほど立ち寄り肌をきれいにして温泉治療の仕上げとしていたのだそうだ。まだ自動車も無かったころの話だ。

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訪問日:2013.11

四万温泉「積善館」」
泉質:ナトリウム・カルシウム 塩化物硫酸塩温泉
泉温:67.4度
pH値:6.6
溶存物質計:1,830mg/kg
所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
営業時間:10:00~16:00(日帰り入浴可)
定休日:

・お店のホームページ
http://www.sekizenkan.co.jp/

・ニフティ温泉でのお店の詳細情報。
https://onsen.nifty.com/shima-gunma-onsen/onsen001278/

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