温泉利用が歴史に現れたものとしては、紀元前500年頃に、ギリシャで硫黄泉に入浴していたという記録があるそうだ。ローマ人は温泉を好み、古代ローマ帝国時代にヨーロッパ各地で温泉を開発し、傷病者に温泉療法を広めたといわれている。
明治政府では過去に温泉の成分を分析することで、湯治における効能を追認する姿勢をとっていたそうだ。古くから湯治場として利用されてきた草津温泉。湯治は基本的に最低でも21日間とされているようだが、現代人はそんなに暇ではないので3泊4日のミニ湯治体験をしてみようと思う。
今回お世話になったのは「ワンデイ美津木」さん、草津温泉にある素泊まりのお宿、自炊可能な湯治宿だ。
部屋は6畳のワンルーム、その中に簡易的なキッチンとトイレがコンパクトにまとまっている。
そしてwifiもありオンライン仕事も快適にこなせる。何度か利用させていただいているがワーケーション湯治の宿としても利用価値が高い。
電気調理器が設置された小さなキッチンを利用して自炊する。宿の隣がコンビニエンスストアなので乾麺とそばつゆでも買えばカケソバくらいは簡単にできてしまう。
毎日、コンビニでは飽きるし栄養も偏るのでスーパーマーケットに散歩がてら行くのもよいだろう。草津町にはスーパーマーケットは二軒しかない、というか二軒もある。と表現するか。そうちの一軒「もくべえ」駐車場も広く車でのアクセスは良好。
店内は明るく、鮮魚、精肉はもちろんだが、総菜なども充実している。
もう一軒は「スーパー大津草津店」駐車場がちょっと不便な感じもするが、宿から歩いても近いスーパーだ。
野菜、鮮魚、精肉が揃うスーパーマーケットだ。湯治自炊宿に泊まるときはこういうスーパーマーケットがありがたい。
ちょっといい肉が食べたいなというときはこちら。焼肉屋さんも営業している。上州牛のA5ランクの肉なんかも取り扱っている。
なんだかんだ言っても現実はこれ。ごはんに味噌汁に納豆。行楽ではなくあくまでも湯治で身体の調整のための湯治なのでこれくらいでよいのだ。しかも3泊4日となるとシンプルなものが一番よかったりする。
さて湯治に一番大事なのは湯だ。湯のスペックはこんな感じ。草津温泉が源泉が7つくらいあるうちの万代鉱という源泉を引いている。PH値を見ればド酸性ぶりがお分かりだろう。お酢よりも酸度が高い。
宿内にお風呂は二か所あり、どちらも貸し切りで、湯温など自分で調整する。
草津温泉「ワンデイ美津木」
泉質:酸性-塩化物・硫酸塩温泉(低張性酸性高温泉)
泉温:96.6度
pH値:1.6
溶存物質計:2,630mg/kg
所在地:群馬県吾妻郡草津町草津633-3
・お店のホームページ
http://miduki.jp/oneday/
ミニ湯治の実験結果の例をいくつかさらしてみる。突然。ウエスト周りが痒くなり赤い発疹のようなものが現れたので3泊4日のミニ湯治を行った。
湯治2日目。皮膚科で薬ももらったのだが、2週間つけてもよくならないので湯治で実験してみたのだが、2日目には赤みが引いてきた。
4日目にはまだ痒みは若干残るが赤い発疹は消えてきれいになった。
そしてまた別の機会だが、酔っぱらって顔面から転んだ時にできた傷。いい年して何やってんだという感じだが、前回の例もあったので病院にもいかずに迷わず万代鉱の湯へ。
2日には瘡蓋が溶けて皮膚の傷の修復状態。4日目にはほぼ傷が目立たない。傷ついた肌を修復してくれた。戦国時代の傷ついた武将たちが温泉で傷を癒したという話も嘘ではなさそうだ。
これらの効果はあくまで個人的な効果なので私が効果を保証するものでもありません。もし気になれば試しに行ってみるといいだろう。草津の湯は肌の傷などの修復に効果を発揮するようだ。wifiも完備なので温泉に漬かりながら仕事もはかどり、ワーケーションの場としても今後も利用したい。また他のワーケーション宿の情報も教えていただけると嬉しく思います。
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